新人時代は本当に辞めたいと何度も思った
都内の大学病院に勤務している20代の女性看護師です。今年で7年目ですが、新卒のときは急性期の閉鎖病棟に勤務していました。実際に病院勤務をしてみて、とにかく必要な看護とその優先順位がわからないということが大変でした。思い込みで行動してしまったり、短絡的で浅はかな自分の考え方を先輩看護師に指摘されたり、本当に自覚もなく改善策もみつからず、かと言って逃げることもできないままただただ出勤する、そういう状態になってしまったときは、本当に心の底から辞めたいと思いました。
自分の考え方を変えることで前向きに
それでも、同期や友人に相談し、自分を見つめ直すことでなんとかやってきました。そこで思ったことは、とにかくもう学生ではなくお給料をいただいて働いている社会人なんだということを自覚する、ということでした。学校では、ただそこにいるだけでよかったけれど、職場で働くというのは、自分で考えて行動する必要があります。答を教えてくれないといって怒るのではなく、ヒントを教えてもらうんだと考え方も変えました。それから、どこの職場に行っても気の合わない人や嫌なことはあるんだし、せっかく国家試験まで受けて合格して手にいれた資格をすぐに棄てたりしないで、1年は頑張ろうと決めました。自分の考え方が否定されて悲しくなることがあっても、それもまた社会人として、または看護師として求められる形だと考え、受け入れてみる柔軟性を養うよう努力しました。